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2016年9月24日 (土)

幻の九会

この幻の魚はいつかは釣れるだろう・・・いつ釣れるのだろう・・と思っていた魚が小型ながらも今年ひょんな拍子に釣ることができた年であった。

漢字で書くと、九会。

仏語で真言密教の曼荼羅(まんだら)を構成する9つの部分の総称。

ありがたい名前である。 

曼荼羅って、9つの部分に分かれていたのですね。

釣り師からは”孤高の怪物”と呼ばれる大型のハタ科の魚で非常においしいのが特徴の魚。

なかなか釣れないので、幻である・釣り人が思い焦がれる魚である。

そして、南紀を代表する魚の一つである。

幻の**・本**・などなど呼び方は様々ですが、南紀の代表する魚として今や誰もが知っている魚となりました。

これも、料理漫画の”美味しんぼ”やTVの情報番組などの影響なのかもしれません。

クエ・ハタ・モロコ・アラと総称されるハタ科マハタ属の大型になるものがクエと称されていますが、本当のクエはなかなかお目にかかれないのが現実。

料理店で気軽に食べれるクエは、交配種やマハタなどが比較的多いようです。

今日は、程よい陽気で凪の初夏、波もなく穏やかな釣りとなった、最高の釣り日和(釣果ではなく釣るには楽ちんな日)太公望たちは竿を出して糸を垂れる。

最近では、マリーナでもO本さんが出る日ににしてはいつも穏やかな日が珍しいと冷やかされるほどの日であった。

振り返れば、仕事一筋で天気優先ではなく仕事優先で釣りに行っていたので、荒れている日が釣りの日も多かったように思う。

50を過ぎ年々カウントダウンするサラリーマン人生。

マイペースなサラリーマン生活に近年スイッチが切り替わったように思えます。

そういうことから、いい日に釣りに出ることが多くなったのがその一因である。

”凪の日は釣れんのう~”という言葉がぴったりの日であった。

SUNの船上には、いつものように糸を垂れているメンバーが4人、太公望が思いのまま、それぞれが好きなように釣りをしている。

魚の反応を待つ間に、食事をする人、うたた寝をする人、景色を眺めてぼんやりする人、魚信の待ち方もさまざまである。

一人が今日はダメかも?

そして、しばらくして、おっ! 来た!・・・サイズが少々小さい小物がかかる。

P1000669

のどかな一日である。

隠居した二人と、現役の終盤を迎える二人。

どちらも、比較的のんびりした釣りを楽しめる年代になった。

水深200m、最近ではそんなに深く感じなくなったように感じる。

本当は、潜って行くととんでもない青く深い海の底なのである。

最近では、ライト深海、中深海釣りが情報誌やテレビなどで紹介されて釣り師の中では今やはやりの釣の一つとなっている。

手軽に比較的装備も軽く済むことから、この釣りが最近、多くなってきた。

そして、かかってくる魚たちはおいしい魚や高級魚と称される魚が上がる魅力的な釣りが広がるのも流行りの一つとなっているように思う。

振り返ってみると、100mまでの浅い海での釣りが近年非常に難しくなっていることが伺えた。

浅い海は、乱獲や環境の変化で魚影が極端に薄くなったのも一つの原因でもあるように思える。

しかし、一歩、少し深場に足を向けると、魚たちは我々に愛想よく相手をしてくれる。

おっ!

Img_0213_2竿が曲がる。

大物が来ても大丈夫なように少し大きめのタックルで巻き上げる。

ゴン・ゴン・ゴゴゴン・・・・・。

魚との駆け引きを楽しみながら、巻き上げる。

どんな魚がかかっているかは上がるまではわからない。

珍客が訪れることもしばしば。

期待、ワクワクである。

魚も40cmを超えると引きごたえが変わってくるのがよくわかる。

どんな魚であっても、ある程度のサイズを超えるとそれぞれの引きを楽しめ、船釣りの楽しみの質を一段上げてくれる。

しかし、海面200m下の魚を釣るというのは面白い反面、面倒なこともたびたび起こる。

小さな船の上では、釣り座が離れていないため仕掛けの間隔はせいぜい離れていても2~3m、そんな間隔で200mも糸を垂らすのであるから、絡まって当然。

風がない凪で潮どまりとなった場合はなおさら。

流れが無いため、シーアンカーは利かず、風の方向が少しでも変わると船が回る。

そんな時には、必ず船上でお祭り騒ぎとなるのが今では倶楽部の恒例となった。

今では、皆さん慣れたもので絡まっても慌てることなく、ほどくことが通常のように行われる。

遊漁船では、勘弁してくれ!と嫌な顔をされることもしばしばな状況なのですが同じクラブの仲間たちなのであまり気遣いもなく普通に見る光景となる。

こうはいかないものだとつくづく思わされる瞬間でもある。

お祭り騒ぎとは、皆さんの仕掛けが絡み合ってほどくのが大変な状況となることである。

糸を200mも出しているのですから絡むと解くのに一苦労。

この日も、多分に漏れず船が回って皆さんお祭り。

どういう訳か、小生の仕掛けだけ今回は難を逃れたようだ。

しかし、船は風向きが変化するたびに回り出す始末、船上では絡まった糸を3人がかりで外している。

大変だな~。 解けるのかな~~。

時間かかりそうだな~、と人ごとのように眺める。

と、思っておりましたが4人とも絡まってしまう可能性があるので仕掛けの回収を行うことに。

根掛かりが心配なので一度巻き上げて根を切ってから高速で巻き上げようと電動リールのレバーの中速で5mほど巻き上げ開始。

そして巻き上げる・・・・・・。 ん!

あれっ? 絡まった?・根掛かり?

竿が曲がって、じ~~~~~~としている。

仲間からは絡むから早く巻き上げて!!!  ある意味悲鳴のように聞こえる叫び声が風にのって聞こえてくる。

根掛かりかもしれないと竿をあおると重いながらも何故か動く?

珊瑚でも引っ掛けたか?

そして、しばらくするとゴン・ゴン・ゴン・ゴン・ゴン・規則正しく曲がった竿が引き込まれる。

あ~~~~~やっぱりみんなと絡まった!!

糸がらみすると、擦れるタイミングでこういう状況になることがある。

しばらくすると、また仕掛け上げて~~!の叫び声がながれてくる。

仕掛けをあきらめて上げるが重い、4人分の重りが引っ掛かっているので重いのは当たり前と思いながら周りの状況を確認しながら巻き上げる。

竿が大きく曲がり、糸がずれるたびにゴン・ゴン・ゴン・これはたぶん重症だな?

解くのに時間がかかりそう・・・・。

っと、後ろを振り向くと仕掛けを一部をもう、引き揚げている? 

あれ?

目の前の竿の動きと、周りの仕掛けの動きが同調していない。

そして、仕掛け上げて~~~~!の叫び声が・・また、・・・。

も・し・か・し・て・・・・これ、魚?・・?・・?

ゴン・ゴン・ゴン・・グ~~~~ン・ゴン・ゴン・・・・・・ゴゴゴン・・。

そして、またまた仕掛け上げて~~~~!の叫び声が・・・・・。

Img_0248・・・・・・・

あの~~、どうも魚がかかっているようなのですが、それもまあまあ いい型の・・魚のような?

お祭りでお取込み中のところ申し訳ありませんが・・・。

さ・か・な・のようなのですが・・・・。

しかし、誰も信じてはくれない・・お祭りに決まっているの反応。

でも、竿が・竿が・・この竿が・・・・、魚だよと必死で訴えているのです。

穂先は、海中に突っ込み竿がゴンゴン暴れリールはクラッチが滑って巻き上げ途中で滑る。

絡まっていないとなると、これはいい魚です。

なかなか、変わった引きをする魚だな、エイかもしれない。

しばらくすると、皆さんが私の異変に気付き お祭りを中断して、もしかして・・・魚?

・・・・・・大きいでこれ!

一人はお祭りの処理を引き継ぎ、一人はタモを用意し、一人は見学。

しかし、よく引く魚です。

巻き上げてしばらくすると、水面に魚影が見える。

真っ青の海中から銀色に輝く魚体が見えた。

アラや!! マハタや!!・・・・・。 皆さんが叫ぶ!

Img_0207茶褐色に光り輝く小ぶりながらもクエであった。

もっと、深い色をしているのかとも思いきや上がってきた瞬間は、赤みがかった銀色に輝くきれいな魚である。

イメージしていたクエはメタリックではなく艶消しのもっとくすんだ灰色の魚だと思っておりましたが、メタリックな綺麗な魚であった。

なに? この魚?が第一印象であった。

そして、スマホを片手に模様や形を調べて正真正銘のクエであることが判明した。

念のために、交配種のクエハタではないことを再度確認する。

正真正銘の本クエだと思う。

Img_0208いつかはかかると思っていた幻の本クエ。

マリーナでも狙って釣れる魚ではないのでめったに釣れない。

年に1本くらいひょんな拍子で釣れる魚だと聞く。

くじ引きに当たったような気分。

想像していたものとは別物の妖艶な輝きを放っていた。

”孤高の怪物”ということが頭に浮かぶが、”孤高の怪物まで行かず妖艶な魚”どまりであった、非常にうれしい一匹であることには間違いなかった。

皆さんからも、いいな~、いいのが釣れたじゃないですか!と祝福を戴き、早速持ってきている保存用のクーラーボックスを整理して、普段のにエコノミークラス状態からクエ用にファーストクラスに急遽模様替えして納める。

釣れた魚の価値で、クーラーの収まる状態が変わるのは人間社会と同じで非常に寂しい感が残る。

クーラーにまっすぐ入らないので少々曲げて窮屈ながら収まっていただく。

この一尾で、今日はいい日だ。

本クエを、どうしようか?

たぶん、今後、家族が思う存分にお店や旅館で食べることが安物のサラリーマンでは遭遇することがまずないであろうと思い、そのまま持ち帰ることにした。

Img_0228そして持ち帰って捌くのですが、マリーナでクエは2~3日程 冷蔵庫で熟成させてアミノ酸を増やしてから食べるといいと教わる。

一番おいしいのはクエ鍋だそうで、エアコンをつけて鍋を食べるといいとまでアドバイスをいただいた。

早速2~3日熟成させるのに冷蔵庫に入れるには大きすぎるため捌く。

頭を取り、内臓を取り除く。

肝に胃は別にして置く。(これは当日の酒の肴とした、絶品であった)

3枚におろした半身は、2.0kg/枚×2枚  クエ尽くしでも食べきれない。

頭は、兜焼きと・兜煮にしたがどちらも濃厚な脂が出て非常にうまい魚であることが証明された。

そして、クエ鍋 アラを素焼きにしておいて昆布と一緒に長時間煮込んでだしを取る。

白濁した繊細な脂が浮かぶスープの中で身が踊りうまみを出しながら出来上がる。

うまい魚である。

これほど、身に脂肪分を含んだ魚はあまりない。(ある意味 身の繊細さを除けばノドグロを巨大にしたような感じと言えば想像がつくのかもしれない)

そして、大きな失敗は、魚の量が多すぎた。

食べても食べても、魚の量が減らない。

完食するのに1週間を要した。 

新しいうちに分けてしまえばよかったと後日談ではあるが本当に思わされた。

1週間 クエ尽くし、いいように思えるが毎日では飽きてきてしまう。

当分、クエはいらないな、というぐらい続いた。

あぶりにした握りとクエ鍋。 この魚はこれが一番だと思う。

今度釣ることができたら、皆さんにおすそ分けをいたします。

もう、数名の方が釣れたら家に取りに来られるそうですので次回は大型のものを釣らないといけませんね。

しかし、海の女神は次回、いつ微笑んでくれるのでしょうかね。

生きているうちに微笑んでくれないかもしれませんね。

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